『初恋推理』制作記
どうもおかっぱレコーズのカメタカです。
ようやく一段落したので、今作の制作話でも書こうと思います。きっかけから完成まで全10項目で書いていきますで、最後まで読んでいただければ幸いです。
きっかけ
今作は友人の卒アルで遊びたいなと思ったので作りました。人の卒アルで遊べる機会なんてそうそうないですから、せっかくなら120%で楽しみたいという思いで手掛けました。
みなさんにはぜひこのゲームを口実に卒アルで遊んでもらいたいです。
ルール作り
卒アルで遊ぶといえば「好きだった子探し」が定番ですので、これを主軸にしました。
ルールは、基本的に質問して、その答えから推理するのを繰り返し、先に当てた人が勝ちというのをベースに、いくつか要素を加えていきました。 漠然と質問といっても塩梅が分からないと思うので、好きだった人が特定できるかどうかギリギリな質問を7つ用意しました。
質問は、ただ推理するだけのゲームにならないよう、当時の思い出だったり、当時の人柄を知れるように工夫しました。
推理はあれこれ言い合いながらやりたいのでチーム戦にしました。
カードイラスト作り
今作はカードが14種です。前作の30種と比べ、だいぶ余裕があったのでその分1枚にこだわれました。
絵は休日に一気に描いていたのですが、土日をフルに使って1〜2枚のペースでした。1ヶ月ずっと作業して、完成が7枚だったのでポキッと心が折れかけましたが、音楽を爆音で聴いて乗り切りました。ちなみに背景はマール社の背景カタログを使いました。
作画環境はXppenの液タブにクリスタです。本当は全部紙に描きたいんですが、色塗りだったり入稿方法など考えると現実的じゃないのでデジタル作画にしました。とはいえ最近はデジタル作画にも慣れて、むしろアナログが億劫で旧態依然にさえ思えてきます。時代に適合したということにしました。
説明書作り
説明書作りが一番大変でした。
頭の中では簡単なルールなのに言語化すると複雑になってしまったり、誰にでも同じように伝わるよう意識しすぎてヤバいくらい長文になったりで、頭がねじ切れそうでした。色んなボドゲの説明書を見返しまくって、校正しまくったので良くはなったと思います。
説明書の背景は無地だとなんかチープに見えたので、イラレの効果で模様をつけました。
パッケージ・ポスター作り
パッケージは、探偵といえばシャーロックホームズということで19世紀をイメージして描きました。色塗りは大変苦手なので、こういう画風です!みたいな塗り方をしました。次回作があればもっと頑張りたいところです。
ちなみに、パッケージの骨盤は阿良々木暦くんが人を骨盤で見分けてるとか何とか言ってたのを思い出して描きました。どこで言ってたかなとパラパラ読み返しましたが、見つけられませんでした。
ポスターは前回B2サイズで小さく感じたので、B1にしてみました。B1の絵をノートパソコンで描くと結構重たかったです。背景の模様とタイトルの枠はイラレで作って、その他はクリスタで描きました。
印刷所選び
今回はカード枚数が少なかったので「グラフィック」の“トレーディングカード印刷”を利用しました。小ロットでも箱付きで一部あたり400円前後なので、とても助かりました。仕上がりも綺麗なのでおすすめです。
説明書は、ラクスルを利用しました。紙のサイズをB5よりちょっとだけ小さくしたかったので、サイズを自由に変えられるラクスルにしました。
ポスターは、プリントパックのRGB印刷を利用しました。何故かプリントパックは、通常印刷とRGB印刷がそれ程変わらない金額なので試してみました。かなり鮮やかだと思います。ぜひ会場でご覧ください。
テストプレイ
大学時代の友人4人と行いました。
今回はすでに印刷所で作り終わった後に行ったので、テストプレイというより査定みたいな感じでした。もし重大な欠陥があれば販売中止になっちゃうなぁと思いながら始めましたが、ちゃんとゲームとして盛り上がったので安心しました。
自分と友人それぞれの卒アルでしかやってないので、試行回数は少ないですがたぶん大丈夫だと思います。あと単純に卒アルをみんなで見るって行為だけで楽しかったです。
ゲームストーリーについて
アニメ「カイバ」を観たあとに書きました。
サスペンスな内容にしようと思って書きましたが、読み返すとめっちゃカイバでした。そこからオリジナル性を足したり、カイバ要素を削ったりで出来上がりました。
ストーリーはゲームの終わり方によって変わるマルチエンディングなんですが、個人的にエンド2が好きです。
組み立て
今回は会場で売り切ろうと思い、生産数は40個にしました。
組み立ての工程は「説明書をたたむ」「箱を組み立てる」「カードの確認」「箱詰め」なんですが、大体全部で3時間前後だったと思います。
失敗あれこれ
- ・カードの原稿を徹夜で終わらせて、そのままハイテンションで入稿したら表表と裏裏で刷ってしまったこと。
- ・イラストのレイヤー分けがずさんで、のちの修正がダルかったこと。
- ・全イラストのタイムラプス撮り忘れ。
- ・徹夜でやればなんとかなるという精神性。
次回はもっと知的に制作を進行させたいです。
さいごに
拙い文章ながら最後までお読みいただきありがとうございました!
せっかくなので読者プレゼントをご用意しました。当サークルのデュエルボーイカードです。先着1名ですが、ブースにて「例のブツをください」と声をかけてくだされば差し上げます。
皆様にお会いできる日を楽しみにしております。
以上、ありがとうございました。